野球についての新情報を詳しく知る

野球

木製バット・金属バット それぞれの特性を解説

野球をプレイする上での不可欠な道具の一つ、バット。主に木製バットと金属バットという2種類が存在し、それぞれが異なる特性を持っています。

まず、木製バットについて。製造に使用される木材はメープルやアッシュが多く、それぞれが異なる打球感や耐久性を持ちます。メープルは密度が高く、しっかりとした打球感を得られる一方、アッシュはやや軽く、しなりのある打球感が魅力です。木製バットの最大の特徴は"打球の感触"と"振り抜きの自然さ"です。打球時の振動が直接手に伝わるため、ボールとの接触を直接感じることができます。ただ、木は壊れやすい性質があるので、力強く打った時やミートポイントから外れた時には、バットが割れるリスクが高まります。

次に、金属バットです。製造にはアルミニウムや合金が使用されることが多く、非常に高い耐久性を持っています。実際、どれだけ強く打ったとしても、木製バットのように簡単には割れません。さらに、金属バットは反発力が高いのが特徴。このため、一般的には木製バットよりもボールが飛びやすいと言われています。特にアマチュア野球などでよく見られるこの金属バットは、長打を放つことが容易になるため、打者にとっては魅力的な選択肢となります。

それでは、プロ野球で木製バットが選ばれる理由は何でしょうか。主な要因として、安全性とゲームの均衡が挙げられます。金属バットの高い反発力は打球速度を上昇させるため、フィールド上の選手に対するリスクが増します。さらに、プロ野球選手が金属バットを使用すると、その強力な打撃力によりボールの飛距離が飛躍的に伸び、スタジアムのサイズやゲームの均衡が崩れる恐れがあるため、金属バットの使用が制限されています。

木製バットと金属バットは、それぞれ異なる特徴を持ち合わせています。プロ野球では安全性やゲーム性を重視し木製バットが使用される一方、アマチュア野球では状況やルールに応じて金属バットが選ばれることが多いのです。

バット